展示会でキャッチコピーが重要視される理由
展示会でキャッチコピーが重要視される理由を解説します。
来場者の視線を奪う
展示会では来場者がブースの前を一瞬で通過します。ブースに立ち寄るきっかけを与えるためには、来場者に自社に対する興味を抱かせて足を止めてもらう必要があります。
来場者に自社の魅力を伝える手段として役立つのがキャッチコピーです。印象的なキャッチコピーは来場者の視線を奪い、足を運んでもらうきっかけになります。
複数のブースから選んでもらう
来場者はすべてのブースをまわりません。あらかじめ訪れるブースを調べて決めている場合もあります。数あるブースから自社を差別化する手段として効果的なのがキャッチコピーです。
特徴的なキャッチコピーを制作できれば「面白そう」「興味深い」という印象を与え、立ち寄るブースとして選ばれる確率が高まります。特に商品やサービスの内容が似ている競合他社が多く出展している場合は、差をつけて多くの方に足を運んでもらうためにキャッチコピーが重要です。
課題が明確にない来場者を呼ぶ
自社の課題についてぼんやりとしか見えていない経営者や管理者は多く、展示会に足を運んでいてもどのブースに立ち寄れば良いかわかっていない可能性があります。
すべての方が出展している企業について念入りに調べているわけではありません。「この企業はどんな悩みを解決してくれるんだろう」とわからないまま去っていく方もいます。
キャッチコピーは課題が言語化できていない来場者にインスピレーションを与えて立ち寄る理由を作ることができます。なんとなく来場している方に足を運んでもらえるきっかけになるのも、キャッチコピーを活用するメリットです。
展示会のキャッチコピー例
ここでは、展示会のキャッチコピー例を紹介します。
ターゲット層指名型
ターゲット層指名型は、キャッチコピーにターゲットの特性を盛り込むため、狙っている層にアプローチしやすいのが特徴です。具体例は下記の通りです。
・「IT部門のリーダー必見!クラウド移行を加速させる最新ツール」
・「忙しいビジネスマンのための最適な時間管理ツール」
・「オフィスの暑さでお悩みの方へ」
ターゲット像が抽象的になると、キャッチコピーの効果が弱まります。ターゲット層指名型のキャッチコピーを制作する際は、具体性をもたせることが重要です。
解決します!型
解決します!型は、どのような問題を解決できるのか提示して言い切るのが特徴です。具体例は下記の通りです。
・「複雑なデータ管理は〇〇が解決!」
・「会議室の予約管理がもっと簡単にできます!」
・「印刷の手間を省いて、1クリックで解決!」
悩みや問題の内容を具体的に提示するのがポイントです。〇〇には商品名が入ることが多いですが、企業名が入る場合もあります。
困ってませんか型
困ってませんか型は、何かに困っているターゲットに向けたキャッチコピーです。解決します!型と特徴が似ているため、組み合わせるのもおすすめです。具体例は下記の通りです。
・「面倒な見積書作成に困っていませんか?」
・「毎月の経費管理に頭を悩ませていませんか?」
・「IT投資の効果、見えていますか?」
悩みの内容は具体的にする必要があります。例えば「書類作成に困ってはいませんか?」だと、どのような書類かわかりません。自分の悩みは解決できないだろうと判断してしまう方もいるかもしれません。
「面倒な見積書作成に困っていませんか?」のように端的かつ具体的な悩みを提示することが重要です。
数字でアピール型
キャッチコピーは、曖昧な言葉だと印象に残りません。キャッチコピーを印象付けるためには、具体的な数字を盛り込むのがおすすめです。具体例は下記の通りです。
・「最短1時間で印刷完了!」
・「年間コストを30%削減できます!」
・「SFAの導入実績500社以上!」
商品やサービスを利用する方が、使用している様子を具体的にイメージしやすいのが特徴です。キャッチコピーを目にした方に安心感を与えられるのもポイントです。
不安あおり型
不安あおり型は、あえて不安や危機感を呼び起こす文言を取り入れて、印象付けるのが特徴です。具体例は下記の通りです。
・「地震災害対策できていますか?」
・「あなたのデータは安全ですか?」
・「大切な資料、消えてしまう前にバックアップしていますか?」
最悪のケースを連想させるキャッチコピーを作るのがポイントです。ただし、具体性をもたせすぎると、不快感を与えるおそれあるため注意しましょう。
展示会におけるキャッチコピーの作成方法
展示会で効果的に集客するためのキャッチコピーの作成方法を4ステップで紹介します。
ステップ1|出展の目的を定める
まずは、展示会に出展する目的を明確にしましょう。「認知向上」「イメージアップ」「見込み顧客の獲得」など、出展の目的を明確にすることで、キャッチコピーに込めるメッセージの方向性が定まります。
目的が曖昧だとキャッチコピーがぼやけてしまい、来場者メッセージが伝わりにくくなるため注意が必要です。
ステップ2|ターゲットを設定する
キャッチコピーで訴求したいターゲットを明確に設定します。特にBtoBの場合、どの業界や職種をターゲットとするのか、具体的に設定するのが重要です。
ターゲットに刺さる言葉を盛り込まないと、ブースに足を運ぶきっかけにはなりません。ターゲットの特徴を具体的にイメージすることで、印象に残るキャッチコピーを作成しやすくなります。
ステップ3|自社製品・サービスの魅力を言語化する
自社製品やサービスの強みや、他社と差別化できるポイントを言語化します。製品の機能や特長だけでなく、6W2H(Who, What, Where, When, Why, How, How much)を用いて具体的に何が優れているのかを考えましょう。
例えば「業界最速」「コスト削減を実現」「簡単操作で初心者でも安心」など、具体的でインパクトのある言葉を選ぶことが重要です。競合他社にはない魅力を言語化できると、印象に残るキャッチコピーになりやすいです。
ステップ4|ターゲットへ伝えたいことを端的にまとめる
最後に、ターゲットへ伝えたい要素を整理します。キャッチコピーが長すぎると一瞬で目を引くことが難しくなるため、短く、かつターゲットの心に響く言葉を選ぶのがポイントです。
いくつかの候補を作って比較し、実際に目にしたときのインパクトを考慮しながら、どのキャッチコピーを採用するか検討しましょう。
まとめ
展示会で多くの来場者にブースに足を運んでもらうためには、キャッチコピーが重要です。端的かつターゲットの心に残るキャッチコピーを作成してください。
展示会後のフォローアップには、ぜひ「SELLMAR」をご利用ください。高いスキルをもつスタッフが、リード獲得に向けて顧客にアプローチします。短期トライアルを実施していますので、どうぞお気軽にご相談ください。